小学生の息子にHPVワクチンを接種させてみた

子宮頸がんを防ぐ効果があるHPVワクチン。

私はアラフォーで、自身は接種していません。

ヒトパピローマウイルスの感染状況は人間ドックで調べて、癌化の可能性が高いウイルスはいないことは調べてもらいました。とりあえず今はそれで良いかなと思っています。

 

自分は良いけど、子どもはどうするか。

私の子どもは男児です。

HPVワクチンは男性も打つことで、女性が子宮頸がんを防ぐことができるということは何かで読んで知っていました。

なので、将来のパートナーのためにいずれは受けさせたほうが良いかなーと思っていました。

ところが、先月以下のニュースを読んでびっくり。積極的に接種を勧めていない日本では、確保したワクチンの多くが廃棄されている現状があり、世界的にワクチンの需要が高まっている状況の中、このままではメーカーが日本にワクチンを販売してくれなくなる可能性があるという内容。

 

このままでは男子どころか女子でさえ、ワクチン接種できなくなるかもしれないと感じました。

しかもHPVワクチンは子宮頸がんだけでなく、陰茎がん、咽頭がん、肛門がんを防ぐらしい。

男子にもめっちゃ意味あるワクチンじゃん!!!

 

男性にも女性を守る以外の意味があると分かると、急に息子に打たせたくなりました。

男子は自費で、3種類あるワクチンのうち4価ガーダシルというものだけが厚生労働省で認可されているらしいということが分かりました。

9歳以上が対象とのこと。息子は受けられる年齢でした。

 

夫に相談すると「いいんじゃない」とのこと。

息子にも意思を確認。

私「ねえ、ワクチン打って欲しいんだけど」

息子「コロナワクチン?」

私「コロナじゃなくて、ちんちんのがんを防ぐワクチ」

息子「俺、受けるわ」

私がすべて言い終わる前に承諾され、苦笑。

息子は身体に関してはビビリなので、OKするとは思っていましたが、まさかの即答。

 

次は病院での予約。これが意外と難しかったです。

結果的に3件病院に電話しました。

 

1件目は近所にある大きな病院。区のワクチン接種センターもやっているところ。

代表に電話したら婦人科に電話を回されました。

私「小学生の息子にHPVワクチンを接種させたいのですが」

看護師?「日本では男性のHPVワクチンの接種は認められていません」

 

看護師?「そちらで打って、副反応出ても補償されないので注意してください」

私「…(だめだこりゃ)」

 

本職の看護師と思われる方が昨年4価ワクチンが男性にも認められたのを知らなかったようです。

自分自身に何かあっても、この病院の婦人科にかかるのはやめようと決めました(笑)。

 

2件目は小児科。ホームページでHPVワクチンの定期接種対応していることは確認済み。こちらは、「女子しか対応していない」と断られました。

 

3件名は少し遠いけど、子どもが幼いときによく通っていた小児科。こちらで接種してもらえることになりました。それでも受付の方が「先生に確認してみますね」と一旦保留になったので、男子への接種の事例がなかったのかもしれません。引き受けていただけて感謝です。

費用は1回18,000円弱。これでがんのリスクが減るなら安いもの。やっぱりお金は大事ですね。こんなときのための貯金!ポイ活!

予約してからワクチンを取り寄せるようで、当日接種はNGでした。

 

そして接種当日。

小学校から帰ってきた息子を連れ、小児科へ。

診察室に入って先生の問診を受けます。

 

受付で渡された「HPVワクチン(ガーダシル)を接種される方へ」という紙に書いてあった「ガーダシルの効果について (略) 現時点で成人女性で少なくとも4年は予防効果が続くことが確認されています。」が気になったので、先生に質問。

メモとっていたわけじゃないので、正確じゃないかもしれませんが以下のようなことを言われました。

「抗体の量だけでいえば4年で減少してくる。それだったら、思春期の女子がうって、4年で効果がなくなるとしたら、大部分はワクチン打っていない男子と性交するんだから、結局大人の子宮頸がんは減らないという話になってしまうけど、諸外国ではそんなことは起きていない。子宮頸がんは明らかに減ったままだ。だから中和抗体の数字だけで予防効果がなくなったとは言えないのではないかと僕は思っている。ただ、僕が言えるのはここまで」

とのこと。先生は効果ありと考えていることは伝わってきましたし、受けさせようという気持ちは変わりませんでした。

 

いよいよ接種。筋肉注射で、少し痛かったそうです。

接種後のふらつき、転倒を防ぐために横になって接種、そのまま30分経過観察となりました。

HPVワクチンの副反応に関して、訴訟などが起こっていることは知っています。

しかし、因果関係は否定されているということも知っていましたので、副反応についてはあまり心配はしていませんでしたが、横になったまま接種と経過観察できるのは良いなと思いました。

 

30分時間が経過したら、終了。息子も体調に特に変化はなく帰宅しました。

その後も特に問題なし。

 

2回目接種は2ヶ月後、3回目接種は6ヶ月後の予定で、計3回で終了となります。

そのうちコロナワクチンの接種も始まり、接種タイミングが難しくなってくることも考えられるので、今開始してよかったと思っています。

 

 

 

 

 

 

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